上薗英樹大使の館長挨拶

令和6年8月26日
上薗大使
皆様、令和6年7月23日に在ベナン大使として着任いたしました上薗英樹(うえぞの ひでき)と申します。当館HPをご覧いただき、ありがとうございます。

 ベナンは、1960年8月1日にフランスからの独立後様々な試練を経て、1990年以降、民主的な大統領選により、4度にわたり政権が平和裏に交代し、2023年には6.4%という高い経済成長率を達成するアフリカにおける安定した国の一つとなっています。

 日・ベナン関係は良好です。2002年に在京ベナン大使館、2010年には在ベナン日本国大使館が開館、タロン大統領は政権就任後、2016年(TICAD6)、2019年(TICAD7)および同年10月(即位礼正殿の儀)に訪日されています。

 2021年に再選を果たし、二期目を迎えるタロン大統領は、「政府行動計画(2021年~2026年)」を策定し、「民主主義・法の支配・グッドガバナンスの強化」、「経済の構造改革の継続」および「国民の社会福祉の持続的発展」を3本柱として掲げました。我が国として、この行動計画を支援し、ベナンの目指すより民主的で安定した国造りを支援できるよう、微力ながら、日本大使として取り組んで参りたいと思います。

 また、ベナンは、人口1,371万人(2023年)のうち、15歳未満が42%、15歳から64歳のいわゆる生産年齢人口が54%を占めるという若年層が厚い国です。できるだけ、日本の若者と交流できる機会、あるいは、ベナンの若者に日本文化に触れる機会を多数設けられるよう、当地におけるJICA海外協力隊の活動とも連携できればと思います。

 治安については、北部地域を除けば、今のところ安定していると言えますが、不測の事態があることも念頭におかなければなりません。ベナンにおける日本人コミュニティの皆様が安全を確保できるよう、警戒すべき感染症の状況も含め、治安が乱れるおそれがあるときは、迅速に最新の情報を共有できるよう努めてまいります。

 皆様方のご意見やご協力も賜りながら、日・ベナン友好関係の増進と邦人の皆様の安全確保に努めてまいる所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。