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 平成29年度参議院ODA調査派遣団(第3班)のベナン訪問

平成30年(2018年)1月16日


1月13~15日の日程で,参議院ODA調査派遣団(第3班)(江島潔議員,堂故茂議員,蓮舫議員)がベナンを訪問し,当地における我が国のODA案件を視察しました。

視察初日(14日),議員団はまず, 平成27年度草の根文化無償資金協力「たけし日本語学校増築計画」(於:コトヌ市)を訪問し,日本の支援で増築された教室等を視察すると共に,同校日本人講師による模擬授業を参観しました。


続いて,日本の技術協力プロジェクトである「内水面養殖普及プロジェクト(PROVAC)」の実施サイト(於:ポルトノボ市)を訪問しました。日本は同分野の専門家をベナンに派遣し,養殖技術の技術移転を行っています。2010~2014年に実施された第1フェーズでは,養殖家数と養殖魚数をそれぞれ2.5倍と3倍にするなど,その効果は非常に評価されています。 2017年2月からは,第2フェーズが開始しており,向こう5年間で更なる養殖家人口の増加と技術移転を通じた西アフリカ諸国への内水面養殖の普及も目指しています。 ベナン政府が進める「政府行動計画(PAG)」においても内水面養殖は最優先45案件の一つに掲げられています。


その後,議員団は,平成27年度草の根文化無償資金協力「国立青年体育学院柔道場建設計画」(於:アジャラ市)を訪問し,国際基準に則って建設された柔道場を視察しました。視察の終わりには,同学院生徒による柔道のデモンストレーションが行われました。


視察2日目(15日),最後の視察先として議員団は,平成21年度無償資金協力で整備された「ラギューン母子大学病院」(於:コトヌ市)を訪問しました。日本が建設した新入院棟(新生児室)及び分娩棟を視察し,我が国による供与品や設備を確認しました。当院は,ベナンで最も歴史のある母子保健分野に特化した大学病院です。 当院に勤める医師・看護師の多くは,我が国の課題別研修を通じて本邦又は第三国に赴き,日本の保健システムや医療技術等の研修を受けています。当院ではその成果として「5S-KAIZEN」が浸透しており,また,入院患者・妊産婦の権利保護といった視点も意識されています。