平成30年度開発協力プレスツアーの実施

1月25日，開発協力プレスツアーを実施し，13社17名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。 このプレスツアーは，当地における日本の開発協力やアフリカ開発会議（TICAD）プロセス等をベナン国民に広報するためのものです。

一行はまず， 平成29年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ゴロ・ジベ第2中学校増築計画」によって，2校舎8教室及びトイレ棟を供与された同中学校（於：アボメカラビ市）を訪問し，教育分野における日本の支援を取材しました。 実施された学校長及び生徒代表へのインタビューでは，改めて日本の支援に感謝する旨コメントがありました。
日本はこれまでも同国への様々な支援を通じて，計1,400以上の教室を供与してきており，今後も，昨年交換公文書に署名がなされた平成29年度無償資金協力「アトランティック県小学校建設計画」により，アトランティック県の34の公立小学校に対する183教室の建設が予定されています。

続いて一行は，経済首都コトヌ市から約1時間ほど離れたタンゴ・ジェビエ保健センター（於：ゼ市）を訪問し，同センターで看護師として活動する青年海外協力隊隊員へのインタビューを実施しました。
同隊員は，(1)住民の健康増進を目的とした健康啓発，(2)栄養改善，(3)保健センターの業務改善という，センターでの3つの活動について説明をし，活動を通してのやりがいや困難等について記者からの質問に答えました。同センター長からは，隊員の取組みに感謝している旨と，業務改善等の活動がしっかり根付いていくよう努力していく旨コメントがありました。

次に一行は平成26年度無償資金協力「アトランティック県アラダ病院建設・整備計画」により昨年8月に開院したアラダ病院（於：アラダ市）を訪問しました。
病院側からは，アトランティック県内の病院空白地域に建設されたことで，地元住民の医療へのアクセスが大幅に改善され，来院者数も当初の予定を大きく上回っている旨説明がありました。

午前のプログラムを終え，日本食レストランで昼食を挟んだ際，今回のプレスツアー開催にあたり小西大使が挨拶を述べられ，続いて，JICAのプログラムの一環で日本での研修に参加したベナン人助産師（栄養士）の方から，当該プログラムを通じた自身の日本滞在や研修で得られた経験の同国でのフィードバックについて説明がありました。

一行は最後に，たけし日本語学校（於：コトヌ市）を訪問しました。 2003年の開校以来，多くの日本語学習者を受け入れてきた同校は，スペースが制限されているため全ての学習希望者を受け入れられないことが課題でしたが， 平成27年度草の根文化無償資金協力「たけし日本語学校増築計画」によって教室及び図書室等が整備されたことにより，受入可能人数を大幅に増やすことができました。